ワンドロップブログ One Drop Blog

「バックカントリーツアーに来る前に」

ワンドロップのバックカントリーツアーにご興味をお持ちいただき、誠にありがとうございます。

長くなりますが、ツアー参加前に気持ちを整える意味でもご拝読よろしくお願いいたします。

近年色々なギア(道具)の発展やログ(記録)の公開により、ますます身近になってきているバックカントリースキー&スノーボード。

弊社ではより安全に「バックカントリー」をお楽しみいただけるように、ガイドを同伴して楽しんでいただく「ツアー」を展開しております。

 

1、バックカントリーとは

バックカントリー=山岳滑走です!

なのでフィールドは「山岳域」になります。

動画や写真の印象で「滑走」のみが目についてしまいますが、

荷物を背負っての「ハイク(登り、歩き)」は必ずセットになってます。

ゲレンデスキー&スノーボードに比べると圧倒的に体力が必要です。

歩けば体温調節も必要になりますので、ウェアなどは体温調節しやすいものを選びます。

滑りは全て自然に積もった雪の上です。柔らかいところや硬いところ、斜度や地形の変化、障害物(木や沢など)が沢山あります。

素晴らしい景色、穏やかだったり厳しい山のコンディション、常に変化して行く自然を楽しむ事も魅力の一つです。

ワンドロップのバックカントリーツアーでは、麓から山を登っていくツアーがありますが、スキー場利用する場合もございます。

スキー場でのリフトアクセスはハイクアップ(登り)時間を大幅に短縮してくれます。

その場合山岳域に入る前にスキー場を通ります。

通らせていただく以上、スキー場のルールを守っていきます。

フィールドは山岳域なので「スキー場コース外」という表現は不適切です。

→表現するとすれば「~県~町~山の山中」となる訳です。

 

2、バックカントリーツアーに行く準備

誰もがすぐにできる訳ではないのがバックカントリー。

自分自身、道具、状況に必ず準備が必要です。

【1】体力


前述したようにバックカントリーは登山です。必ず「ハイク(登り、歩き)」がセットになります。

背負う荷物は5kg前後で更に自分の体重が加わり、足元も沈むしデコボコです。

大体初級ツアーで1回のハイクが30~60分となります。

普段運動をしていない(心拍数を上げていない)人には結構キツイ運動です。

安全に過ごすためにも体力を付けてご参加ください!

【2】滑走力

どのくらい滑走力があれば楽しめるのか、一番説明が難しい部分です。

OneDropではBCでの滑りをお教えしているスノーボードレッスンも開催しております!

ご興味ある方はぜひお問い合わせください!

1、圧雪していない雪を滑れる

「滑れる」とは自分一人でA地点からB地点までスムーズに来れるという事です。

板が動いていれば良いわけではありません。

自分一人でとは転んでも自分で起きて再スタートできることです。

2、デコボコな斜面を一定の速度で滑り下りられる

様々な雪質があるのがバックカントリーです。

ふわふわな雪もあればカチカチの雪もあります。

ゲレンデでするような、エッジでブレーキしながらゆっくり下りる事が出来ない雪がほとんどです。

ゲレンデ上級コースのデコボコな斜面をターンしながら滑れる技量が必要です。

3、片斜面をエッジを使って高度を落とさないで横移動できる(トラバース)

場所によっては斜面を滑り降りず、横移動して行くこともあります。

スキー以上にスノーボードでは慣れていないと非常に難しい技術です。

スキー場の法面を使ってヒールエッジ、トゥーエッジを使ってトラバースの練習をしましょう。

4、荷物を背負って滑る

バックカントリーでは様々な道具を背負って行動します。

もちろん滑りでもバックパックを背負います。

5kg程度の重さのバックパックを背負ったまま板を履いたり、滑るのは慣れていないと難しいです。

ゲレンデで慣れておきましょう。

【3】ギア(道具)

バックカントリーには必ず必要な道具があります。

レンタルできるものは最初はレンタルをおススメします。

買った物を開封だけして持ってくるのはNG!必ず使い方を確認、練習してお持ち下さい!

1、アバランチギア

ビーコン、プローブ、シャベルの3点をアバランチギアと言います。

日常的に雪崩の起きる可能性がある山岳域では必ず持っていくものです。※レンタルあり

2、滑走具系(スキー、スノーボード、ブーツ)

滑走具はご自身でお持ちいただきます。

非圧雪滑走に向いている使い慣れた道具をお持ち下さい。

バックカントリーに向いてるもの

ファットスキー、パウダーボード、スプリットボード、ウォークモード付きスキーブーツ等

バックカントリーに向いていないもの 

アルペンスキー、セットバックされていないスノーボード、アルペンブーツ等

※上記でも非圧雪滑走に慣れていれば問題ありません。

※スプリットボードのみレンタルあり

3、登坂具系(クライミングスキン、スノーシュー、トレッキングポール)

登坂具はクライミングシール、スノーシューを主に使用します。

クライミングシール

バックカントリースキーやスプリットボードで使用します。

スキーの場合、ハイクモード付きのビンディングを取り付ける必要があります。

スノーシュー

滑走具をバックパックに取り付けてハイクします。

ハードブーツとは相性が悪く、スキーの方にはおススメできません。

※スプリットボード、スノーシューはレンタルあり

トレッキングポール

スノーバスケットの付いたものをご用意ください。

ゲレンデ用のスキーポールではバスケットが小さいです。

スノーボーダーは収納性の高い3分割のモノがおススメです。

※レンタルあり

3、バックカントリーツアーでやること

ツアー内容を簡単にまとめてみました。

ツアーのイメージに繋がればと思います。

【1】集合、ブリーフィング

当日朝、参加者とガイドで顔合わせし当日の行程を説明します。

同時に全員の経験値の擦り合せもします。

【2】登山口まで移動

登山口は様々。集合場所だったりスキー場内を移動することも大いにあります。

【3】ハイクスタート

登山口に着いたらハイクできる準備をしてバックカントリースタート!

お目当ての斜面や山頂まで登ります。

※最初に滑走することもあります。

【4】休憩

もちろんハイクは無理せず行います。

要所要所で休憩を取りつつ、ペースを落とさないようにハイクして行きます。

【5】滑走準備、滑走

目的の斜面に着いたら休憩しつつ滑走の準備をします。

通常このタイミングで軽食を取ったり、座って休憩します。

風で物を飛ばされないように滑走準備ができたらいよいよ滑走です。

山中では安全が第一!思いきりすぎず、全力だとケガするので、6~7割の力を使った滑りで楽しみましょう!

【6】登り返しor終了

滑り終わったらそこから登り返します!この回数が多いほど滑りを楽しむ回数も増えます!

最後の滑走であればそのまま終了地点まで滑って終了です!

4、ツアー開催、中止について

バックカントリーは自然相手ですので、100%毎回開催できるわけではありません。

コンディションが悪い時はフィールド変更や中止もあり得ます。

逆にコンディションが悪いからすべて中止でもありません。

開催、中止決定もご連絡が直前になることもございますので、ご理解いただければと思います。

5、最後に

このページを作るに至った経緯は、「バックカントリー」という名前の独り歩きを感じているからです。

響きに引かれて何となくやってみたいというのは、誰にでもよくあることです。

ただ、やってみたくなったけど何をするかは分かっていない。

それではあまりにも準備不足です。

やってみたくなった後はしっかり準備して行動する必要があります。

そんな方達のためのまとまったページがあれば、参加者と開催者のギャップ減らせると考えました。

少しでも沢山の方にバックカントリーを正しく理解し、楽しんでいただければと思います。

動画コンテンツも少しずつアップしていきますのでご参考にしていただければと思います。

それでは山でお会いしましょう!

2021.03.17_16:11|カテゴリー:お知らせ ツアー日記

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