トモ |
: |
こんにちは、 バックカントリー、ガイドのトモです。 |
ドラ |
: |
こんにちは! スノーシューではお世話になりました、ドラです! |
トモ | : | ドラさんは今シーズン、スノーシューツアーに参加してくれたんだね。 ありがとう。初めて、ってことだったけど、どうだった? |
|
ドラ |
: |
良かったです!新雪の積もる森や雪原をあるいたのは初めてでした。 あふれるばかりの自然の中で、きれいな空気をたっぷり吸いながら 歩くのは本当に気持ちよかった。来シーズンもぜひ、来たいですね。 |
トモ | : | そうかぁ、それは良かった。 で、今日はバックカントリーのことを聞きたい、って? |
ドラ | : | そうなんです。スノーシューも凄く良かったんだけど、バックカントリーは滑りがあるんでしょう? こっちもとても面白そうで、興味津々です! 実際、どんな感じなのかな。 |
トモ | : | そうだね。 まず、バックカントリーっていうのは滑りが中心。そして滑るために登って(ハイクアップ)歩く。 滑るのはスキーやスノーボードを使って、登って歩くのはスノーシューを 履いたり、スキー板の裏に専用のシールを貼ったりします。 |
|
ドラ |
: |
なるほど。スキー場の林間コースみたいなイメージかな。 |
トモ | : | スキー場の林間コースとは随分、違うね。 |
ドラ | : | そうすると技術的にはどうなのかな。自分はスキーの経験はあるんだけど。 |
トモ | : | 普通のスキー場なら中~上級コースを滑れるくらいの技術は必要だね。 |
ドラ | : | ボーゲンでもいいの? |
トモ | : | うーーーーーん。。。 ボーゲンくらいの技術じゃムリだねぇ。さばききれない斜面とかもあるし。パラレルターン程度の技術は必要だよ。 |
ドラ | : | なるほど、分かりました(パラレルターンなら出来るな。よしよし、大丈夫)。 ところで、装備面はどうなの?スノーシューの装備にスキー板(スノーボード)? |
トモ | : | 基本はそう。でもバックカントリーならではの装備もあります。一通り挙げると、まずはスノーシューとスキー板(スノーボード)とストックね。 スノーシューを使わずに、スキー板の裏に専用のシールを貼って登る人もいます。 それからスキーやスノーボードをする際の服装ね。スキーウェア、インナーウェア、帽子やゴーグル、 手袋もお忘れ無く。大きめのバックパックも必要です。
|
||||||||||||
ドラ |
: |
スノーシューでの装備に、少し+αって感じかな。 |
トモ | : | そう。そしてバックカントリーでは、シャベルとビーコン、それにプローブが必要です。
|
||||||
ドラ | : | シャベル?ビーコン??プローブ???なんです、それ。 |
トモ | : | シャベルはずばりそのまま、雪を掘るためのものです。 雪崩等の被災者がいればレスキューするときに必要だし、積雪状態のチェック(スノーピット)や、休憩するためのベンチ作りにも使います。 |
ドラ | : | なるほど!いろいろな用途に使うんだね。 |
トモ | : | そしてビーコン。これはとても重要な道具で、言わば電波送受信機です。 プローブは3mくらいの長い棒みたいなもの。いずれもツアーの安全を確保するために必要なもので、使用目的や使用方法はちょっと簡単には説明できないので、ツアーの中で講習会を行って説明しているよ。 |
ドラ | : | なるほど。安全確保に必要なら、すごく大事なものなんだね。 でもシャベルの話でも出たけど雪崩とか、大丈夫なの? 巻き込まれたりしない? |
トモ | : | 大自然が相手のアウトドアツアーでは、リスクが0ってことはないです。でも、そのリスクを極限までに減らす努力を僕たちはしています。 ビーコンなどの装備は何かあったときのためのもので、やっぱり基本は雪崩に遭わないこと。 そのために僕たちは色々な講習会や資格の取得を通じて、勉強しています。 |
ドラ | : | トモさんはカナダ雪崩協会、日本雪崩ネットワークなどの認定も受けているんだね。 |
トモ | : | そう。そういった認定を受ける過程で、常に安全確保のための勉強を怠らないことが大事です。 雪を知り、天候を読み、お客様を見る。リスクを極限に減らすためには、楽しそうでもやらないこと、やっちゃいけないことがある。 アウトドアスポーツは、面白いを基本に安全安心があるのではなく、安全安心を基本に 面白さを追求することが大事だと考えます。 |
ドラ | : | よく分かりました。ツアー中はガイドさんの言うことをちゃんと聞いていかないとね。 それはスノーシューでノリさんにも教えてもらいました! |
トモ | : | ありがとう。 来てくれたみなさんが十分に楽しんでくれるようなツアーを用意しています。 僕たちは日々、アウトドアスポーツのリスクを減らす努力と訓練を続けながら、 自然が持つすばらしさ、楽しさをたくさんの人に伝えたく思っています。そうした辺りを理解して、是非、バックカントリーに来て欲しいな。 |
ドラ | : | ありがとうございました。 自然の楽しさも厳しさも含めて、タップリ楽しみたいと思います! バックカントリーも是非参加しようと思います! |